慢性的な腰痛の治療に関して  慢性的な腰痛の治療に関してBritish Medical Journal の抜粋

2013.04.19お知らせ
 

慢性的な腰痛の治療に関してBritish Medical Journal の抜粋
大規模な臨床試験の結果、アレクサンダーテクニークは慢性的な腰痛に対し、痛みの軽減、再発防止の点で、長期的な効果が認められたことを報告。
STAT資格を有する経験ある教師による、24回の1対1のhands on(*注 特別なやり方で手を使ってのレッスン)レッスンは1ヶ月あたりの痛みの平均日数が21から3に減少し、それが1年以上効果が持続した。
 
 
検査主体 英国ブリストル大学のシャープ教授とサウサンプトン大学のリトル教授、
                    アレクサンダーテクニークはすべてSTATの教師の指導、監督下にあり、STATおよびアレクサンダーテクニークの以降の代表者は
キャサリーン・バラード  フランシス・オックスフォード
      
後援 英国医学研究評議会とNHS(National Health Service)研究開発ファンド
   59人のアレクサンダー・テクニーク教師 (STAT認定 経験5年以上
 
被験者 64人のGPからランダム抽出された慢性的、再発的腰痛患者579
GP (対象集団)
ATレッスン24回(144例)
ATレッスン6回(144例)
マッサージ6回(147例)
 
ATレッスン:経験を積んだ STAT教師によって 1対1で行われた
痛みのスコア:ローランド障害スコア
結果
ATレッスンを24:試験開始から1年後、腰痛による活動制限は平均42%も減少 痛みのある日数も3日
マッサージ:3か月以上の効果があったが、機能に対する影響は1年後には認められなかった。
 
GP: 一般医による運動の指示は単独でも有効であったが、活動性に対する効果は3か月と12か月の両方において中等度であった。1年後の痛み対照群では月に21日に達した
 
 
6回のAT講習後に一般医によって運動を指示された場合では、1年後の便益はATを24回講習したときの効果の約72%に相当した。
 
結論

  • 有資格の教師による1対1のアレクサンダー・テクニークレッスンは慢性的再発的な腰痛に対し、最も機能に大きな改善が認められ、腰痛の日数も減少した。
  • ほんのわずかな介入でも慢性腰痛患者では長期的に大きな助けとなる
  • 筋肉の痙攣を抑え、姿勢筋を伸展し、筋の協調と可塑性を改善すること、脊椎への圧迫を減らすことにより腰痛を大きく軽減することができる
  • 24回のレッスンは3ヶ月より1年の方が、痛みの日数が86%、障害スコアが42%減少した。
  • 運動は障害スコアの減少に17%寄与したが、日数の減少には至らなかった。
  • マッサージは背中の痛みの改善を認識するか、その可能性を認識するかはしたが、他の結果にはほとんど変化をもたらさなかった。