表現とアレクサンダーWS 講師のご紹介 立川三貴さん

 
tachikawaまだまだ先だと思っていた「アレクサンダーテクニークと表現」のワークショップ、7月に入ってからは申し込みの数も増え、ああ、もうじき始まる、という実感が…
ロンドンからのイラン先生については、なんども一緒に芝居を観に行った時のことや、ワークショップのことなどこれまでにも書いてきたので、改めてご紹介には及ばないかもしれません。
ほかの講師の先生方について、少しご紹介させていただきます。

こういう時はやはり、年功序列でいくのが日本的。
演劇の立川三貴先生。俳優としては、ご自身は舞台俳優とおっしゃり、確かに東宝のミュージカルからこまつ座の主役まで、幅広い舞台でご活躍。しかし、テレビでも最近でこそ、「いい人」の役で出演されることも多いですが、もっとお若い頃は、凄みのあるかっこいい悪役など印象的な役柄が多かったです。最近になって私がはまっている吉右衛門さんの鬼平犯科帳でも、凄みのある悪役を何度か演じていらっしゃいます。
しかし、私が最初に拝見した舞台は、なんと私が高校生の時の「十二夜」のマルヴォーリオ。まだ研究生でアンダースタディだった若き日の立川さんを、演出のテレンス・ナップさんが才能を見出し、劇団雲の重鎮を差し置いて抜擢された初舞台です。「十二夜」は大好きな作品ですが、その舞台は今でも細部を思い出せるほど、すてきな舞台でした。その中で、みんなにからかわれ笑い者にされる執事の役を、真面目な中に狂気?の片鱗を見せる印象的な芝居で見せていました。
最近は、優れた演出作品を毎年発表されています。毎年、阿佐ヶ谷の小劇場でのプロデュース公演は、アーサー・ミラー「壊れたガラス」、カミュ「誤解」と、硬派な作品がずらり。ご自身の劇団での「哀れ彼女は娼婦」など、本当に演劇らしい演劇を、生身の人間らしい迫力を持って作り上げていらっしゃいます。
こう書くと、ちょっと迫力のある怖そうな感じを持たれるかもしれませんが、繊細で真面目ですてきな大先輩。
今回、実際の稽古場で指導されるのと同様に、お教えくださるのが楽しみです。プロの方は無論ですが、アマチュアの方、全くの素人の方も大歓迎。「ものをつくる」ことの大切さは「遊び」と考えていらっしゃり、楽しく「遊ぶ」ことがテーマです。
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